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青山OL期間が ~6月30日 になりました
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陽一は考える。何故自分はここにいるのか。
薄手の、閉めかけのカーテンの隙間から赤い光が射し込んでいる。夕焼けだ。少し眩しい。手をかざしはしないが、窓に背を向ける。そうすると勉強机と目が合った。綺麗に片付いている。いつもなら漫画や教科書が開かれたままの状態で放置されているのに。いつ片付けたか。そもそも、何故片づいているのか。部屋の主は陽一であるはずなのに、居心地が悪い。不自然極まりない。シャープペンシルが一本残らずペン立てに仕舞われている。教科書とノートと問題集が科目別に仕舞われている。不自然極まりない。
否、部屋が片付いていることなど問題ではない。先ほど自分は何を考えていたのか?「何故自分はここにいるのか」?ここは陽一の部屋である。部屋にいて良いはず、間違いはず。それに対して疑問を抱く意味は何か。
夕焼けはより赤さを増して強く射す。陽一の背中を強く射る。勉強机も真っ赤に染まる。端から端まで余す所なく真っ赤だ。教科書もペン立ても真っ赤。ペン立ての後ろに少しだけ黒く、影。
そうだ自殺したのだ、と思い至るのに少しばかり時間がかかった。陽一の影がない。机の上は真っ赤だ。そこに陽一は存在していない。片付けられたら部屋の違和感など詮の無いことだ。この部屋を陽一が見ているのに陽一はこの部屋にいない。それが問題だ。

「すみません、声をかけてもよろしいですか?」

頓珍漢な言葉に振り返ると黒い色に身をつつんだ男がいた。黒スーツだ。赤い陽に微動だにしない。
陽一にはすぐに分かった。この黒スーツは陽一を連れに来たのだ。

「俺、罰せられる?」
「あなたがそう望むのであれば」

黒スーツが陽一に手を伸ばす。陽一はその手に自身の手を重ねた。陽一は黒スーツに触れたときようやく自分に体温がないことに気がついた。

「あなたの心はどこにありますか?」
「こころ…」
「あなたの心を返さなければならない」
「どこに、」

そこで一旦陽一の意識は途絶える。



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