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愛してるって伝えたら世界が変わるわけもないけれど
せめて愛してるって伝えられれば良かったなあ
って言う後悔みたいなのをいずれしっかりと書きたい
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みどりは目を閉じて思う。
優しい優しい、幼い心の黒い龍。
せめて何か伝えられれば良かったと思う。
何を伝えるべきかは分からないが、それでも何か伝えたかった。
いつもそう思いながら死んでいく。不毛だ。
笑おうとしたが笑えなかった。口許が動かない。
「みどり・・・」
黒い目が見える。
もう自分は何も言えないだろうとみどりは感じているし、知っている。
不安そうなこの目に何か言えればよかったのだが。
黒い夜、くろの向こうに白い月が見えた。
遥か遠くにぽつんと漂っている。
周りには小さな光があるが、月は明らかに異質だ。
月は美しいし、光に囲まれて調和している。だが、光とは異なるものだ。
「みどり、いま、なおす。だから、。だから、しんだらいやだ」
たどたどしい言葉を鼓膜に注がれて切なくなった。
何か、せめて何か、生きろとか愛しているとか言えればよかったのだが、そうもいかない。
意識も揺らいでいる。
そうだ、せめて手を握ってやればよかった、
と、みどりは思ったものの、それは実現されることなかった。
宵闇を龍の悲鳴が切り裂いた。